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【2024年1月】自動車整備工場のものづくり補助金採択傾向

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自動車整備 補助金


全体情報


第16次ものづくり補助金の採択発表を受けて当グループでご支援させていただいた事例をもとに自動車整備工場の採択傾向を分析した情報を公開します。


申請事業者全体の情報は以下の通りです


全国で5,608者、採択者数2,738者、採択率48.8%




総計

通常枠

回復型賃上げ・雇用拡大枠

デジタル枠

グリーン枠

グローバル


市場開拓枠

申請者数

5,608

3,846

177

1,209

199

177

採択者数

2,738

1,967

80

561

78

52

16次締切における申請者数、採択者数https://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html


全国平均の採択率が40%台なのは第6次公募以来なのでやや厳しい結果となっています。(ものづくり補助金の全国平均採択率は約48%~60%)


当社の第16次ものづくり補助金の採択率は68%となっています。当社でも前回より低めの採択率となっています。



自動車整備工場の採択事例


第16次ものづくり補助金の採択結果から実際に採択された事例を3つご紹介


事例1:テスラ社の車両普及を見越した剛性の高い鈑金業務を行うための成長投資


鈑金工場を数十年営んでいる事業者様。自動運転技術(ADAS)の普及による事故減少が原因の市場縮小を懸念され、当グループへご相談をいただきました。ご相談を受けた中でテスラ社の車両普及が良い機会だと考え、ライバルが少ない今の時期に設備投資を行い、新たな収益源の確保を補助事業とされました。追加提案として設備の選定や導入設備の増加をさせていただきました。


  • 設備投資額:1,000万円

  • 期待補助額:500万円

  • 設備投資 :リベッティングツール、CDRなど

  • 加点要素 :経営力強化計画が承認

採択された設備はリベッティングツールやCDRなどいずれにしても普及がまだ高くない設備ばかりで成長投資としての新規性と将来性が十分に期待できる要素でした。またこの事業者様は「経営力強化計画」の承認も受けていたため、加点要素がさらに採択率を底上げしたと考えられます。

記事作成時点では交付申請段階で地域事務員局職員と導入設備の見積に関して最終打ち合わせ中です。問題なく審査が通れば設備を購入、設置という流れになります。

今回は事業者様のビジョンがはっきりとしており、当社としては「主体性」が採択を引き寄せた大きな要因だと考えています。



事例2:次世代自動車整備に対応した設備投資


整備工場のこの会社様は創業50年を超える老舗であり、長年地域と共存してこられた会社様です。事業の執行権や若い役員様で補助金のご担当者でもありました。その方の今後数十年において地域で生き残るための事業展開として現状に危機感を得たため、補助金を活用して大規模な設備投資を行うことになりました。事業計画書の作成支援には周辺のデータ収集や会社の強みなどの精査、事業計画書の精査を担当させていただきました。


  • 設備投資額:2,300万円

  • 期待補助額:1,100万円

  • 設備投資 :自動車検検査ライン、エーミング機器、高性能リフトなど

  • 加点要素 :無

無事採択されたので、2024年から強制される特定整備の認証も取得されるとのことです。さらに、車検業務の大幅な作業効率向上が見込まれるため、対応車数が増加することでお客様対応時間を延長することが期待できるとのことです。


現在は上記案件と同様に補助金の交付申請中です。



事例3:大型車整備に進出するための対応設備の導入


長年、乗用車の車両整備、車両修理を実施してきた事業者様です。商圏内の競合他社の高齢化等の影響により大型車整備の需要が増加。しかし自社で大型車の車両整備を行う設備が無く数年間は断っていた状況でした。運転資金、設備投資資金が確保できたということで補助金を申請した案件です。

  • 設備投資額:2,500万円

  • 期待補助額:1,200万円

  • 設備投資 :大型車対応リフト、車検設備一式、同線整理など

  • 加点要素 :無

少子高齢化が進む自動車整備業界においてうまく機会を捉えてチャレンジした事業投資が良い評価を得たのではと考えています。需要がすでにあり、積極的な事業投資は良い審査を受けやすいためこれを機に売上拡大を応援しています。



まとめ


今回は自動車整備工場における第16次ものづくり補助金の事例を紹介させていただきました。どの事業者もご相談の段階で希望設備やビジョンがはっきりしていて当社としても是非一度で採択されてほしいと願っていた案件ばかりです。


自動車整備工場が必要とする設備は金額が高いためこのように補助金をご活用されるケースは年々増えてきたいと感じています。しかしまだまだチャレンジされる事業者様は少ない印象です。


2024年はOBD車検も始まり、整備業界も大きく動くと感じていますので積極的に補助金を活用して攻めの事業投資をご検討いただけますと幸いです。


当社は補助金を初めて申請される事業者からすでに他社で申請して不採択だった事業者まで様々なニーズに対応しております。


この機会にお気軽にお問い合わせください。



 

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